2017/11/13

Kurdish

湾岸戦争


1990年8月
日本で学生だったKatieは
銃撃戦を何の感情もなく
ただ他国のニュースとして
テレビを見ていました。


2017年10月
カナダに移民しているKatieは
イラクからカナダに難民として
移住してきた女性の隣で
雇用についてのレクチャーを
受けていました。


湾岸戦争が起きたのは
今から27年前のことなのに
未だに情勢が不安定な国


27年前も現在も
命の危険を感じずに
生きることができる国


同じ人間なのに
どうして住む国によって
生きることにたいして
不平等が生じるのか・・。




レクチャーは約3週間ありました。
休憩時間に言葉を交わす様になり
彼女がイラクからの難民で
あることを知りました。


彼女は、ヒジャブ
(頭を覆うもの)をしているので
イスラム教徒なのだということは
なんとなくわかっていました。


雇用のレクチャーの中で
面接の際に、宗教上の理由で
面接官と握手で挨拶できない場合は
相手にその旨伝えましょう。

というくだりの時に
彼女が発言をしました。


同じイスラム教徒でも
私たちの場合は、
ここはカナダですし
臨機応変に対応できます。
絶対ダメというわけでは
ありません。
皆さんイスラムというと
固定観念があるようですが
違います。と。



その後、彼女と話すと

Arabicと Kurdishという
2つの言語がイラクでは
使われていることを
知りました。


そして彼女は
自分のアイホンの画像を
見せてくれました。


幼い子供2人と一緒に
寝そべって笑っている
女性の写真でした。


???

この女性は??


ヒジャブをしていない
黒髪の女性は
まさに彼女でした。


同じ顔なのに
ヒジャブ(固定観念)が
あるのとないのでは
人間の印象は全く違うと
いうことに気づかされました


イラクからまずトルコに入り
そこからカナダに難民申請し
8か月前に入国が認められたそうです。


2歳と3歳の子供を持つ
シングルマザー。
他の家族はカナダにはいない。



彼女の言葉。

もう国には
帰りたくない




ニュースなどで聞く言葉。

祖国に忘却の念を
いつの日か国に
戻れる日を夢見て



人はそれぞれ状況が違い
宗教や文化背景も違います。


彼女の生い立ちや状況などは
私が聞く立場ではないと
彼女の言葉を聞いて思いました。



このことを書いている今日
2017年11月13日
イラン・イラク国境付近で
地震が起きたというニュースが
入ってきました。



311震災の後に
Katieの住む街の
中国系スーパーで
募金活動を
してくれた団体に
心から感謝したことを
思い出しました。



固定観念を捨て
相手の立場に寄り添い
自分の身の丈にあった
出来る範囲での
サポートをしたいと
カナダの地で思います。





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